厳しい教育者の母へ愛を求めた末の悲劇(その2)

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厳しい教育者の母へ愛を求めた末の悲劇(その1)

母が目を泳がせている隙に、私は意を決してズボンを下ろしてしまった。静かな午後のリビングで、テーブルの前で膝を崩して座っている母の横で、ズボンとブリーフを下げてしまったのである。
母がとっさに悲鳴を飲み込むのがわかった。顔を背けようとしたのもわかった。だが、息子は大真面目で訴えているのだから、恥じらいを見せるわけにいかず、動揺を隠して私の下腹部をのぞき込む。仮性包茎のペニスはすでに陰毛も茂っており、母の頬が深紅に染まる。
「急にそんなこといわれても、いやだわ、こんなところでオチンチン出したらダメよ…」
「だって、母さんにしか、こんなこと訊けないし」
私はどこまでも性的に無知な少年を演じた。羞じらいも見せず、母の前で股間を露わにしても、それが異常なことだと思ってもいない顔で続けた。
「どうしたら精子が出るのか、母さんだったら大人だから、そういうこと、知ってるでしょ」
「ま、まあ、そうね、こういうこと、母さんも説明するのは恥ずかしいけど」
意を決したように大きく息を吸ってから、
「母さんが知ってるのは、手でオチンチンを擦る方法かしら」
と言葉に詰まりながら言った。
私がわざと首を傾げて、それでも理解できないといった顔をしていると、
「こうするの……」
と私の手を取ってペニスを握らせてくれた。一刻も早く、この相談事を終わらせたいという感じに、
「この状態で、手を動かすの」
と吐息を乱して説明する。
私はこれまで胸に隠してきた嫉妬心を、ここぞとばかりに吐き出した。
「え、手を動かすって?…」
それでも理解できないという顔で首を傾げてとぼけた。
いてもたってもいられなくなったのか、母が私の手の上から白い手をかぶせて、「こうよ……」と上下に擦る動きを教えてくれた。抑えてきた感情が海綿体に熱い血流を送り込み、私のペニスは秒刻みに膨脹する。
「ウッ、ウウッ! あ、これなに、なんだかヘンな感じ…」
「それでいいの、オチンチンがおかしな感じしてきたでしょ、このまま動かしていれば、ちゃんと精子が出るのよ」
と母は手をはなした。
だが、私は今教えてもらった仕草を、そのまま止めなかった。
「ほんとだ、チンチンがなんだかおかしな感じがする……。あ、ああ、これなに…」
「も、もういいわ、あとは自分でやりなさい。ほら、こんな場所ですることじゃないわ」
「最後まで見てよ、ちゃんとオナニーできたかどうか、いいでしょ?」
私が息を乱して訴えると、母は、だめよ、だめよ、と困り果てた顔で首を横に振る。
海綿体が反りかえるほどエレクトし、亀頭が包皮を脱いで弾け出る。母は目のやり場に困った様子で、しかし私の下腹から視線を外そうとしない。なにしろオナニーの最後は爆発が起こるわけで、それが気になってしかたがない様子で、起き上がり、そそり立ち、仮性包茎から飛び出す我が子の亀頭を、真っ赤に染まった頬で混乱気味に見ている。
「だめだって言ってるじゃない、こんなこと、お母さんの前ですることじゃないのよ、ほらもうやめなさい」
我慢が限界に達したのか、母が恥じらう女の子のような顔で言った。
それに劣情を刺激された私は、止める声も耳に入らないという感じに快感に酔う表情をつくり、甘い声を絞り出して右手を動かし続けた。
「ああ、なんて子なの、だめだって言ってるじゃない」
「チンチンがじわじわ痺れてきた、これなに、ねえ母さん、なんだかヘンなんだ!」
「もうそれ以上擦ったらだめよ、本当に精子が出ちゃうわ」
「ならちゃんとオナニーが出来たかどうか、母さん見ててよ!」
興奮しきった声で腰を震わせ、息を弾ませて手を動かす息子に、母も真っ赤な顔で天を仰ぐ。
「だ、だめよ……、もうっ、母さんの言うことききなさいってば」
「ウウッ、ウウウ!! すごい、こんなの初めて……、これなに!?」
深紅に膨らむ亀頭が飛び跳ねるほどの勢いで激しくしごき上げ、先走りの透明液を亀頭からよだれのように滴り落として私はわざとらしく悶えた。
母の真横で、正座をする姿勢で右手を動かし、快感の声を張り上げる。母もつられて、恥ずかしい悪戯をされている女の子のように小さな悲鳴を口のなかでこもらせていた。
私はサディスティックな衝動にかられて、ペニスをねじり回すふりをして、横にいた母のほうに亀頭を向けて激しく精子をまき散らしてしまった。
母の口から、女の悲鳴がとんだ。黄色いトーンの心地よい悲鳴だった。
私は倒錯的な絶頂感のなか、母のスカートからセーターの胸元まで、何度も思春期のしぶきを上げて痙攣した。

母さん、濡れてるじゃんか

すべてのモノを吐き出し、真後ろにひっくり返って精子まみれの下腹部を高く突き上げる私の姿を、精子まみれにされた服もそのままに、母はどこかせつなげな目をして見つめていた。
汚れたセーターの胸が豊満さを強調するかのように、大きく波打っていた。呆然と息子のペニスに見入っている上気した顔が、女の表情になっていることを、そのとき私は確信した。
「母さん!」
私は感極まった叫びを上げて、母に抱き付いた。
信じられない光景に我を失っていた母は、アアッという力ない声をもらして押し倒されてしまう。何が起きたのかもわからず、濡れた目をしばたかせている母の唇に吸いついた。
それでやっと我に返ったかのように母が叱りつける声を上げた。
顔をよじり、嫌々と振り立て、私の口づけを拒み、もがく。
「やめて、何するの、ふざけたことしないで……、ぐっ!」
身長では私が少しだけ追い越しただけで、決して体格で劣っている母ではなかったが、もがく体は想像以上に力なく、その柔らかさとふくよかさに私は再び股間を沸騰させた。
母は口づけを激しく拒んだが、精子まみれになったセーターの胸を荒々しく揉みたくる手には抵抗心がまわらなかったようで、セーターの裾をたくし上げ、下に着ていた肌着をひっぺがしたところで、やっと私の手を押さえにかかった。
「落ち着いて、なんでこんなことするの!? 母さんに何するつもりなの、おかしなこと考えちゃだめ」
混乱しきった声で諭しても、私も母の前で発射して心身共に燃え上がっていた。
飾り気のないブラジャーのなかで、もがくたびにたわわに実った果実が揺れ弾む様に欲情して、そこを荒々しく揉みたくり、ブラジャーのカップから掴み出してしまった。
イヤッ! という母の女の声が耳を打つ。暴力的な振る舞いをしている自分に恐くなり、逃げ出しい衝動にかられる。
だが、もう手遅れな地点まで来てしまっている事実が、ためらいに終止符を打つ。
ブラジャーから掴みだした乳房は焦げ茶色の大きな乳首をもがくように震わせる。それがカリントウの端っこを乗せたような形をしていることに興奮して、隠そうとする母の手を引きはがして、かぶりついた。
悲鳴が羞恥のトーンを帯びて高まる。母はいっそう激しくもがき、上になった私から逃れようと豊満な肉体をのたうたせる。
しかし、それが柔らかで暖かな肉体を私の体に伝えることになり、性欲が比例して燃え上がるのである。
もういっぽうの乳房も掴みだし、やみくもに揉み潰す。手にあまる豊満な果実は、母の意志など無関係にひしゃげて、それを押さえようと私の手を掴むが、ひとたび息子の手に捕まった脂肪の塊を取り返すのは不可能に等しかった。母の叱りつける声が、耳に刺さる。しかし、私は止まらなかった。
スカートに手を突っ込み、家着でパンストも着けていなかった太腿の奥をまさぐり立てたのである。
「何するの、本当にやめて、ふざけてると怒るわよ、あ……、あっ!」
足をばたつかせて抵抗する母にかまわず、太腿の柔らかで無抵抗な奥まった地点まで手を押しこみ、ショーツが食い込んでいる女の部分を乱暴に掴み込んでしまった。
するとどういうわけか、なにかスイッチが切れたかのように、母はヒイッと喉を鳴らして身を反り返したかと思うと、ぐったりと四肢の力を抜いてしまった。天井を見上げた瞳が、絶望も露わに力なくかすんでいた。
理由はすぐにわかった。
母の恥部は内部から発生する熱気と湿り気で、濡れていたのだった。
私は糸が切れたように母のパンティをむしり取り、恥毛がじゃりじゃりと音を立てる太腿の内側のつけ根を揉みたくった。
「母さん、母さんっ、ずっと好きだったんだ。こうしてやりたいって、思っていたんだ!」
「だめよ……、だめ……、もう許して……、あぁ、お願いだから……」
「なんだよ、いつも遊びに来る生徒にオッパイ触られて、嬉しそうな顔してたくせに、なんで僕にはダメなんだよ」
女の最も恥ずかしい柔肉を音が立つほどまさぐられながら、母は濡れた目を揺らして、オウッ、オオオ! と切羽詰まった呻きをもらす。
「母さんだって、コーフンしたんだろ、僕のオナニー見て、エッチな気持ちになったんだろ」
「ああ、ああっ! 違うの、そんなんじゃないの……」
「濡れてるじゃんか、これコーフンした証拠だろ」
スカートをまくり返し、恥毛が盛大に茂った下腹部を暴き、白く熟れた太腿を、私はかきむしるように割り開いた。母は見開いた目を異様なほど光らせ、獣のような唸り声を喉の奥で鳴らしてわなないた。
「い……、いや……」
拒む声がどこか甘やかに響く。
むっちりとした下腹から脂肪がついた下半身が、覗き込む息子の目線にぶるぶると震えていた。
赤貝をそのまま植え付けたような生々しい色をした具肉が、母の下腹部から内臓がこぼれ出たかのように、さらけ出していた。
黒い恥毛が縁取るように茂る肉の割れ目も濃い赤色を帯び、そこが白い下肢のなかで異様な景色を広げていた。濡れた果肉の下には、赤茶けた肛門までが何かに怯えるかのように小さくわななきながら、露わになっていた。
性器だけでなく、もっとも不潔で恥ずかしい排泄穴まで暴いてしまった事実が、私を奮い立たせた。
わけがわからず、勃起を取り戻していたペニスを母の赤貝にこねくりつけて呻いた。
「はあ、母さん、母さんっ!」
「いや、だめ、いけない……、こんなこと……、オウッ!」
セックスという行為も忘れて、興奮のままにペニスを母の性器に擦り付けてしまったが、それだけでも快感は高まった。
それは母の理性も狂わせた。息子のペニスで濡れた恥肉をこねくられ、淫らな肉音が立つほど擦られている現実に、母は乱れた。堅物で清らかな人だったからこそ、そんな行為だけで我を忘れてしまったのだろう。
冷静で理屈っぽい母が、泣き出しそうな顔で嫌々と首を振り、喉奥で獣的な唸り声をこもらせて壊れていく。
セーターを胸の上まで押し上げ、ブラジャーも跳ね上げて乳房をたわませると、私は擦り付けていただけの亀頭を赤貝の奥に押し込んだ。膣孔を確認することなく、ただやみくもに亀頭を濡れた谷間に突き込んでいるうちに、ぬるりと母の内部に埋もれていたというのが本当のところだった。
じんわりとこみ上げる母の胎内の暖かさとかすかな脈動感が脳天まで突き上げ、私は母の乳房を両手でわしづかみにして身震いした。
あの少年たちから母を奪い返したような気がして、性的興奮が征服感という男らしい感情に昇華していくのを感じた。握りしめた乳房を乱暴に揉みまくった。甘い悲鳴が股間に響く。
母の体を下手な律動で突き動かすと、その感情がより確かなものとなり、そこから未体験の快感が生まれてくる。
生まれて初めてのセックスを、血が沸くような興奮状態のなか、母の熱く溶けた内臓をペニスで感じながら噛みしめた。母は放心と目を見開いたままで唸り声を絞り出し、それに私も獣のように腰を突いて呻いた。
息が苦しく、頭がぼやける。体の内部が干上がったように熱い。
母の乳房に顔を埋めて、私は溶けた生肉のなかで射精した。
以後、私は母に少年たちを家に呼ばないよう求め、そして体を結んだ事実を脅迫のネタにして体を要求した。
苦悶し、絶望の吐息をつき、豊満な肉体を差し出すときの母の姿が、瞼の裏に焼きついている。母を苦しめてしまったことは認める。しかし、そこに母の愛情に飢えていた心があったことを、強く言っておきたい。
大学入学で上京するまでの期間、罪の意識も抱けぬまま、母の肉体を求め続けた。
それは消し去れない過去として、今も私と母の間に暗い影を落としている。

マダムの浮気癖

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