主婦合コンのお相手は実の息子
水商売をしながら育てた、目の中に入れても痛くない息子と主婦合コンで同席に。それまでは気付かなかった母性愛が花開く。
(告白者)
綾瀬真奈美(仮名・44歳)
息子を苦労して育て上げ…
私は20歳で結婚しました。いわゆるできちゃった結婚です。今でこそ、できちゃった婚は珍しくありませんが、当時はそれなりに周囲にとやかく言われたものでした。
結婚して8年目に主人が事故でなくなってからというもの、私は女手ひとつで息子を育ててきました。
実家が裕福ではない私は親に金銭的な援助を頼ることもできず、水商売でしのぎながらの子育てでした。
今まで苦労の連続でしたが、5年前に長年務めていたスナックのママが、私に店の権利を格安で売ってくれました。
住宅街にあるためか、ほかに競合店もなく、かなり流行っている店です。
チーママも育ってきて、オーナーの私が顔を出さなくても店はそれなりに繁盛しています。
ほんの少しばかりですが、やっと生活にも余裕が出てきました。
誰からも後ろ指をさされたくないと思っていた私は、息子の教育には力を入れ、私立ながら有名大学に進学させることができました。
そんな私に、思わぬ誘惑が持ちかけられたのです。それは、店のチーママからでした。
「ねえ、ママ。主婦合コンって聞いたことあります?」
「ああ、知ってるわよ。世も末ねえ。そんなに遊びたいんなら結婚なんてしなければいいのにね」
「まあ、そうなんですけど。相手は20代の若い男が多いみたいですよ。逆に主婦は熟女の方が人気あるんですって」
「えっ? そうなの?」
私は驚きました。ずっと水商売をしてきたとはいえ、堅気のスナックです。
私自身、身持ちは堅いほうです。もちろん、男の人の何人かは通り過ぎていきましたが、ひとり息子を育て上げることに一心不乱でしたから。
「へえ、阿美(チーママの名)はそんな合コンに出てるの?」
「えへへ…実は、最近ハマっているんですよ」
「あらあら、男なんて店の客が沢山いるじゃない」
「だって、こんなオジサンたちじゃないですよ。まだ肌もキレイな20代の男の子達が相手なんですから」
チーママの阿美は33歳。主婦ではありませんがバツイチ女で、5歳の女の子がいます。
「ふーん、娘さんが知ったら悲しむわよ」
「それを言われるとつらいんですけど…でも楽しかったなあ」
「どう楽しいの?」
なんだか、私も話につり込まれてきました。
「このあいだの相手はN大学の学生だったんですけどね。体育会系であんまり女のコにもてないらしくて、私のことを綺麗だ、綺麗だって言うんですよ」
「へーえ」
チーママをやらせているくらいですから、阿美はブスではありません。しかし、若い男のコに崇められるほど綺麗だとも思えないのです。
「うらやましいわぁ。ひょっとして、私でもモテるのかしら?」
私が冗談めかして言うと、阿美は真剣な顔になり、
「真奈美ママなら絶対モテますよ。保証します」
「あらあら本当に?」
そういわれて、私は悪い気はしませんでした。
40の坂を中盤に差し掛かったとはいえ、私だって女です。
周囲には和服を来る機会が多いせいか、高島礼子に似ているとよく言われます。
若い男のコ達とちょっと楽しいひとときを過ごせたら…。
でも、合コンってただお酒を飲むだけなのかしら? 不思議に思って阿美に聞くと、
「ママ、案外カマトトなこと言うんですね」
と阿美は白け顔。
「えっ? カマトト?」
「そうですよ。だって主婦世代と若い男との合コンですよ。大人の付き合いってものがあるでしょ」
「大人の付き合いって?」
「だからぁ」
阿美はじれったそうに言いました。
「気が合ったら即ホテルにゴー、ってことですよ」
「ええっ? 阿美はそんなことしてるの?」
「してますよ。前のダンナと別れてから男日照りじゃ女がくさっちゃいますからね」
「あら、そういうものかしら」
「ええ。ママだって綺麗ですけど、あんまりセックスしないと女性ホルモンが出なくなっちゃいますよ」
「変なこと言わないでよ」
「フフッ。ママも、一度来てみたらどうですか? 気が合わなければ、セックスしなければいいだけの話なんだし」
「そういわれれば、そうねえ…」
若い男のコと、ちょっと飲むだけならいいでしょ。たまには息抜きもしないと…そういう軽い気持ちで、
「じゃあ、阿美、今度そういう機会あったら誘ってよ」
と私が言うと、
「じゃあ、明日セッティングしますから、準備しといてくださいね」
「ええ? そんなに急なの?」
「ナニ言っているんですか。相手は血気盛んな20代の男どもですよ。ヤリたくてヤリたくてウズウズしてる連中なんですから。すぐ集まりますよ」
主婦合コンに誘われて
翌日は店が休みだったので、私はチーママの阿美と連れ立って居酒屋へ行きました。
合コンと言っても、2対2のこじんまりしたものです。場所は、ちょっと薄暗い個室の居酒屋でした。
相手は、24歳と26歳の自衛官です。
ふたりとも、洋服を着ていても筋肉隆々なのが見てとれるたくましい身体をしています。
仕事場が男所帯だからなのでしょうか、2人の話は面白く、私は歳も忘れてケロケロと笑っていました。
「真奈美さんは、本当に可愛いなあ」
年上の方の、坂崎と名乗った自衛官がそう言います。
「あら、可愛いだなんて。オバちゃんをからかうモンじゃないわよ」
「だって、本当に可愛いんだもの」
坂崎は、真剣な目付きで私を見つめました。
私は、どうにもバツの悪い思いで目を逸らすと、阿美と若い方の自衛官がディープキスをしているのが見えたのです。
「阿美…あなた…」
「いいじゃないか。盛り上がってるんだから。僕らも盛り上がろうよ」
驚いている私を、坂崎は強い力で抱きしめました。
若い男の体臭が匂い、私はメロメロになってしまいました。
「ああっ…ダメよ…こんなところで…」
「そうだね…ホテルへ行こう」
「えっ…ホテルへ…」
「向こうの2人を見てごごらん」
見ると、阿美と若い方の自衛官は、仲良く肩を並べて居酒屋を出て行くところでした。
私は坂崎の顔を改めて見つめました。眉毛が太く、ずっしりと鼻筋の通った男らしい顔をしています。
この男のコになら抱かれてもいいか…。そう私は思ったのです。
ホテルに入ると、坂崎は興奮を抑えきれない様子で私に挑みかかってきました。
「あっ…そんなに慌てないで…」
「ゴメン、だった真奈美さん魅力的だから…」
20歳近くも年下の男のコにそう言われると悪い気はしません。
「じゃあいいわ。アナタの好きなようにして」
私は坂崎に身体をゆだねました。彼は大喜びで、私の乳首にむしゃぶりついてきました。
「あっ…もっと優しく…」
「わかった…」
今度は、ゆっくりと下で乳首を転がすように舐めています。
「そうよ。やればできるじゃない…あはっ…オッパイを揉んでみて」
私の胸をギュッと力強く揉みました。
「あっ! 痛い!」
「ゴメン、強すぎたかい?」
「もう、自衛隊で鍛えられすぎてるのね…」
「真奈美さん…俺…ビンビンになってきたよ」
見ると、坂崎の股間は天を突くかのような勇ましさ。やはり、若い男です。
私は、彼のオチンチンを膣に導きます。固くそそり立ったオチンチンが、ヌルリと私の中に入ってきました。
久しくなかった感触に、私は天にも昇る気持ちでした。
「アフウッ…おっきいのが…中に入ってるう」
「ウハッ、真奈美さんのオマンコ…凄く締まって気持ちいい…」
「アアッ、私も気持ちいい…ヒイッ…もっと突いてぇ!」
坂崎は、もの凄いスピードでピストン運動を始めました。
「アッ、あーっ、最高! サイコーに感じちゃう!」
「ウハァッ、真奈美さん…俺イッちゃう…」
彼は私の中に、思い切りぶちまけました。
主婦合コンの味をしめた私は、それからも店の休みの日に、チーママの阿美と連れ立って若い男のコと遊ぶようになりました。
そして、あの日がやってきたのです。
「ママ、今日は大学生と合コンですよ」
「えっ? 大学生じゃ若すぎない?」
「そんなことないですよ。母性本能くすぐられて可愛いものですよ」
すっかり慣れている阿美は、至って余裕です。
しかし、いつもの薄暗い居酒屋で相手の大学生2人が入ってきたときは、私は心臓が止まるかと思いました。
だって、そのうちのひとりは、息子の孝太郎だったのですから…。
「えっ…えっ…」
孝太郎も目を丸くしています。
「あら、お知り合いなの?」
何も知らない阿美は、不審がっています。
「知り合いもなにも…」
私の息子だ、と言おうとするのを孝太郎はシッ、と抑えました。
「いや、ママの店で飲んだことがあってね」
と、シレッと言うのですから驚きました。
「あらそう」
阿美は大して気にも留めず、お目当てらしいもうひとりの大学生にビールをついでいます。
そのかいがいしさたるや、スナックでもそれくらいの接客をしてくれればいいのに、と思うほどです。
よほど阿美は若い男が好きなのでしょう。私は、孝太郎を店の隅に呼び出しました。
「孝ちゃん、アナタ、いつもこんなことしてるの?」
「いや…たまにだよ。それに、母さんこそいつも若い男と遊んでるの?」
「違うのよ。スナックが休みの時だけ、ホンの気晴らしに…」
「そうなのかい?」
息子はイジワルそうな目で、私の身体を上から下まで眺め回します。
「イヤッ! そんな目で見ないで」
「気にしないで。母さんは綺麗だな、っていつも思ってたから」
「ええっ…何を言い出すのよ…」
主婦合コンの場に来ていた私を、息子は女として認識したようです。
これはいけない、と私は思い
「とにかく、もう帰りましょう」
と孝太郎をうながしました。しかし、
「母さん、それはダメだよ。先輩の手前もあるしさ」
「先輩って、連れの男のコ?」
「そう、サークルの先輩で、急に帰ったりしたらナニ言われるかわかったもんじゃないからさ」
「そう、じゃあしょうがないわねえ」
おかしなことに、私はそのまま息子との合コンを続けざるを得なかったのでした。
例のごとく阿美は盛り上がっており、
「ママ〜、そっちの具合はどう? アタシ、この彼とすっかり意気投合したみたい」
西田という孝太郎の先輩に、阿美はかなり入れあげています。
「あらあら、よかったわね。2人で消えちゃってもいいのよ」
私は2人をうながしました。待ってましたとばかりに、西田と阿美は2人で居酒屋を出て行きました。