寝入った母は肉人形
夜中のイタズラが僕の小さなイベントになった。母が寝入った頃を見計らって、こっそり部屋に忍び入った。
母はエアコンが嫌いだったので夏の暑い時期でも扇風機ひとつで過ごした。風が通るよう窓を前開にして部屋の戸を少しだけ開けて寝ていたので、寝入ったかどうか確かめるのは簡単だった。
初夏から夏へと気温が上がる時期、暑さに耐えかねたパジャマの胸元を開いて寝入っている母の姿は、どうしようもなく刺激的だった。
窓から差し込む月明かりのなか、そこだけ白く浮かびあがる母の汗ばんだ胸元に、僕は引き寄せられるように布団のよこまで忍び足で近づく。
母の寝顔を確かめてから、パジャマのボタンを慎重に外して、胸を露わにした。豊満な果実が、寝息に合わせてゆっくりと上下していた。
はじめのうちは、ペニスをそっと押し付けて、なんともいえない心地よさを味わうだけだったのが、母が目を覚まさないのをいいことに手で触れたり、乳首をそっと口に含んだりもした。
とびきり危険で悪質なイタズラをしていた自覚はあったけれど、なぜか母の乳首を口に含むとエッチな気分とはまた違う熱い胸の高ぶりを覚えた。母の乳首をそっと吸いながらペニスをいじると、より気持ちが高ぶった。
寝入っているときだけは、普段の厳しい母が何でも許してくれる優しい母親に変わるような気がした。
「ママのオッパイ、吸っちゃおう…」
胸を露わにして寝息を立てている母の前で、そんなふうに囁き声にして気持ちを口に出してみると、ものすごく興奮した。普段は「ママ」なんて呼んでなかったのに、母にイタズラするときだけは、なぜか「ママ」という言葉を口にした。
扇風機の前で、ほんのりと汗ばんだ寝顔を見せている母の胸に顔を埋めて、黒ずんだ大きな乳首を僕は吸った。
母が目を覚まさないのを確認しながら、パジャマのズボンをそっとズリ下げてもみた。仰向けに寝ていた母の腰からパジャマズボンを脱がせるのは難しかったので、ウエストのゴムをつまんで前を引っ張り下げただけだったけれど、黒々と茂ったマン毛を見たら、急激に生々しい好奇心がこみ上げて、ごわごわした剛毛を指でかき分けて、母の女の裂け目まで覗き見してしまった。
こんもりとしたふくらみの頂上からスッパリと肉の裂け目が走っていて、上からのぞき込むと、そこから赤黒く色素沈着した二枚の肉片がだらりとこぼれ出ていた。グロテスクさに驚き、すぐにパジャマを戻してしまったが、そのとき感じた激しい胸の動悸が幼かった僕に現実的な性衝動を植え付けたような気がする。
母の性器を見てしまってからは、ますますイタズラが加速した。
寝ている母の横でオナニーをするのは当たり前になって、精子で汚れた亀頭を頬や胸に押し付けたりもした。
そこまですれば、イタズラが発覚しないほうが不自然だった。あれは夏休みに入って一週間ほど経った頃、いつものように寝室に忍び入って母にイタズラをしていたときだった。
パジャマの前を開いて、母の乳房を吸いながらオナニーをしていたら、母の押し殺した声が僕を正気に戻した。
「ヒロくん、なにしてるのっ!?」
もう心臓が飛び出しそうな気分だった。けれども射精ギリギリのところまできていたときだったから、僕はペニスを握りしめたまま、胸元から母の顔を見上げて、身動きも取れなかった。快感がピークに達していたときで、体がガクガク震えて起き上がることもできなくて、泣きそうな顔で呻くのがやっとだった。
母の声は叱りつけるトーンだったけれど、僕を見つめる顔はなんともいえない苦悩がにじんでいた。
「あっ……、うっ……、うう……、ご、ごめんなさい……、ぼ、ぼく……」
母ははだけた胸をそのままにして、しばし無言で射精の予兆を抑えている僕の顔を見つめた。
僕は恥ずかしさのあまり目頭が熱くなった。喉の奥から鳴き声が漏れてくると、目尻から涙がこぼれた。
すると母は、ハアッと深いため息をつくと、僕の頭を自分から乳房に抱き込んでくれた。理解が出来なくて、もうパニックだった。
手淫が挿入へと加速!!
「いけない子、母さん、ずっと前から気付いていたのよ…」
温かな乳房に顔をうずめて、僕は母の声を聞いた。母の手がペニスを握りしめていた僕の手をそっと引き離し、ピンピンになったまま治まりがつかないでいる包茎をやさしく白い手で包みこんでくれた。
「お父さんには内緒にしましょうね。いいわね?」
問いかける母の声が、ここまで優しく甘いトーンだったことがあったかと思うくらい、僕の鼓膜をくすぐった。
母の手が、ゆっくりとペニスを愛撫する。撫でるように根元から指をすべらせて、そっと包みこんだかと思うと、またするりと指をすべる。
母はもう片方の手でたわんだ乳房を持ち上げるようにしてぎゅっと大きな乳首をひねり出すと、僕の口に赤ん坊に母乳を与えるように含ませてくれた。
そのとき、アアッという母の甘い吐息と、小さくのけ反って汗ばんだ白い喉をひきつらせる仕草が目に入った。母の皮脂はいまいちはっきり見えなかったけれど、波打つ喉と震える口元だけは確しかに僕の視界に入っていた。
ペニスを撫でる手が、根元から優しく締め上げるように握った。けれども子供サイズのまだ包皮もムケていなかった棒は母の白い手にすっぽりと包みこまれて隠れてしまう。その手がオナニーと同じ動きをはじめると、僕の目からは熱い涙がこぼれて、すすり泣く声を母の乳房にこもらせて細い腰を震わせた。
母の息づかいが乱れて、ペニスをしごく手が少しだけ乱暴に動いた。それが母の気持ち的な高ぶりの証拠だと幼かった僕にもわかった。
だから乳房そのものを口に詰め込むくらい大口を開けて、柔らかなふくらみを思いきり吸引して、母の乳首を吸った。
僕は気がつくと母にしがみついて、夢中で乳房をしゃぶり上げていた。そして母の手の中で射精した。
「もうこんなイタズラしちゃだめよ、いいわね!?」
母は放心状態の僕のコカンを拭いながら言った。こんなに優しい声を聞いたのは初めてだった。勉強や生活態度で注意をするときの、あの理屈っぽく刺々しいだけの口調とは正反対の甘いトーンだった。イタズラの悪質さと反比例するような母の態度に幼い僕は戸惑うだけだったけれど、それが母の女の顔だったのだと今はわかる。
そのときは無言でうなずき返したけれど、母の手で射精した快感と喜びは、そう簡単に忘れられるはずがなかった。
数日経つと我慢ができなくなって、深夜の寝室にこっそり忍び込んだ。寝ている母にだきついて、思わず「ママ…」と甘いこえで乳房をまさぐった。
目を覚ました母は戸惑いをあらわにして「ダメよ…」と僕をおしやろうとした。けれども僕は、力いっぱいだきついて、はだけたパジャマの胸元から乳房を掴みだしてかぶりついた。
「ヒロ君、もうイタズラしないって約束したでしょ!?」
隣には妹が寝ている。階下には父がいる。そんな状況が僕に有利に働いた。母は大声で叱ることもできなくて、押し殺した声で「ダメ」「はなれて」と繰り返すだけで、もがく体も力なかった。
硬直したコカンを母の太腿に押し付けて、夢中で乳房を吸った。動揺してうわずる声が、しだいに苦しげに震えだして、顔を埋めた柔らかな胸が大きく波打ちだすのを、僕は感じた。
もう片方の乳房をまさぐる僕の手を何度か払いのけたけれど、あきらめずに繰り返し母の乳房を握り込んでいると、最後に「アアッ…」と気が抜けたような声を出して、布団の上で汗ばんだ体が小さく反り返った。闇になれた僕の目に、母が泣き出しそうな顔で口元を震わせているのが見えた。パジャマごしに母の太腿にコカンをこすりつけて、僕は射精した。
翌晩も、その翌晩も、深夜に母の寝室に忍び込んで、ワガママな子供のようにエッチな遊びをねだった。
普段は厳しい母が、このときだけは頬を染めてうろたえるのが、幼い胸に意地悪な感情を芽生えさせた。
「ママのハダカが見たい…」
そうしつこくねだって、とうとう母を全裸にしてしまうと、僕は「見るだけだから」と性器まで間近で見てしまった。
アナルのほうまで毛が茂った太腿のつけ根に、赤黒い肉の裂け目が肥大した肉片をだらりと垂らしていた。奥まったエリがかすかに蠢いているのを見たら、なぜだかものすごく興奮して、本能的にそこにペニスを押し付けてしまった。
「きゃっ、だめよっ、そんなことしないで……、あ、あんっ、はなれてっ」
「いいじゃん、ただ擦り付けるだけだから、あ、すごい、ママのオマ○コ、なんかホカホカしている」
「あっ、あああ……、母さん怒るわよ」
母は真っ赤な顔で僕を押しやろうとしたけれど、僕は豊かな腰にしがみついて発情期の犬みたいに腰をゆすった。
柔らかで温かで、しっとりと湿り気を帯びている母の性器は、ペニスを擦り付けるとかすかに音を立ててふわふわとよじれた。ものすごく気持ち良かった。
「だめ、イタズラしないで……、あっ、あん……、ヒロ君やめてっ」
母の押し殺した声が、みるみる苦しげにかすれていった。僕はただ本能的な衝動から母の大切な部分にペニスを擦り付けて射精した。
母の性器にペニスを擦り付けるだけでこんなに気持ち良いのだから、挿入したらもっと気持ち良いはずだと思って、以後、母に何度もセックスをせがんだ。
母は卒倒しそうな顔でそれだけはダメだと拒んだ。近親相姦という言葉さえ知らなかった僕は、誰にも言わないから、内緒にするから、とせがんで、そのたび母は「手でシテあげるから…」と訴えるような目で愛撫をしてくれた。
それでも我慢が出来なくて、僕はしつこく寝室に忍び込んだ。今に思うと潔癖な母は僕の幼稚なイタズラを許してしまった後ろめたさから共犯者意識を抱いていた感がある。もちろん、子供だった僕にはそんな母の複雑な思いに気付くはずもなくて、うろたえる母の様子に調子づいてワガママを押し通した。
何度か恥部に擦り付けるだけで我慢させられたが、そのうち母の恥部が濡れていることに気付いた。
「ママもエッチな気持ちになってるんでしょ? だって、ほら、オマ○コからヘンなエキスが出てるじゃん」
ただ意地悪な気持ちからの言葉だったけれど、それが母の最後の良心を打ち崩した。母は何かの発作でも起こしたみたいにブルブルと震えて、「お父さんには絶対に言わないで、約束して…」と僕を抱きしめた。そして震える手で幼いペニスを火照った部分に導いて、腰を突き上げるようにして、挿入させてくれた。
「絶対に言っちゃだめよ、約束よ…」
涙混じりの声で何度も言って、僕の小さなお尻を撫でた。すでにセックスの知識だけはあったから、僕はぎこちないながらも必死に腰をゆさぶった。母の熱く熔けた内臓でペニスを擦る気持ち良さは、想像を超えたものだった。ものすごい快感と取り乱す母の様子に触発されて、僕も「ママっ、ママっ……」と体にしがみついて甘ったれた声を出した。
「射精しそうになったら言うのよ、そのまま出したらダメよ、いいわねっ!?」
僕は何度もうなずき返して母の内部でペニスを動かした。そして最後は腰を引いてペニスを外した母に、手で愛撫してもらって射精をした。
この日を境に、僕は母にセックスを求めるようになった。母は苦悩に満ちた顔で体を差し出してくれた。「いけないことなのよ…」と同じ言葉を繰り返して、セックスを許してくれた。
愛し合ったという実感はなくて、ただ僕の求めに応じてくれたという感じで、それでも僕は覚えたばかりの快感に病み付きになった。
これは僕にカノジョが出来た中学2年の冬まで続いた。思い出すたび自分のしでかしたイタズラの過激さに恐ろしくなるけれど、ただの好奇心だけじゃなくて、そこに母に甘えたいという純粋な気持ちがあったことも事実だ。
今では元の母子に戻っている。幼い頃より、親子関係はいくらか親密になったような気がしている…。