離婚者同士の従妹と夫婦同然の性生活を(その1)

今すぐ過激なテレホンSEX

「私は本当の女の歓びを教えてくれた浩一のこのぶっといものにゾッコン惚れてしまったの。だから疲れて眠りこけてる浩一のものをしゃぶり、しゃぶるだけじゃなくて私の中に…許してッ」

(告白者)
棚原浩一(仮名・30歳・工場勤務)

べちょべちょマンチョ

友人のちょうど1年ぶりの法事で帰省したときだった。10数年ぶりに従妹とバッタリ居酒屋で再会したのである。
ちょっと派手な化粧をしていて、明らかにお水系、スナックかバーでの水商売の仕事に見えた。
早期ガンで1年前に死んだ友人は、ちょうど結婚式を目前にしていて体調がすぐれず3ヵ月くらい前に入院した。
入院し、検査してガンが発見されたのだが、そのときには末期と診断され、手遅れなのだった。
婚約はしていたという。
その婚約者も法事に姿を見せていたことに話題が向けられ、帰りに居酒屋へおれと一緒に寄った2人の友人知人が、
「あんなきれいな人と……アイツ、結婚できずにあの若さでおッ死んじまって、さぞ悔やしかったろう、残念だっただろうなあ……」
2人とも同じ感想を述べたが、内心でおれはチッと舌を鳴らしていた。
他人に語りたい結婚もあれば、おれのような不幸な結婚生活もある。
おれが工場で汗水流して一所懸命に働いていたとき(おれはある菓子工場の主任である)。別れた女房は昔の初恋とやらの、おれよりもスマートな、つまり車のセールスマンで、年収はおれなどより3倍近くもあるナンパ野郎とすっかり、デキていたのである。
その事実が発覚したときには、友人の末期ガンに似て手遅れだった。
もっとも、ただ別れるのは悔やしいから、女房そのものとヤツにも慰謝料を請求してやったら、ヤツはン百万もポンと振り込んできた。
二重にバカにされた気がしたが、あんな女に惚れたおれがバカだったとしても心の傷は消えない。
味けないフーゾクの女や商売女を抱いても、心のズキズキする疼きや痛みは消えず、いつしかおれは女性不信、もっというなら女性恐怖症になってしまったようだった。
そのおれの心の傷を理解し、癒してくれたのが、その居酒屋で10数年ぶりに再会した従妹だった。
翌日の朝からの仕事があるといって2人が帰ると、おれはカウンターのすみでどこか暗い表情の背中を見せている従妹に近づき、
「志乃……ちゃん……?」
声をかけると、初めは警戒心のにじんだ目でおれを見ていたが、急に眉間をひらいて、
「浩……一、浩一なの?」
「やっぱりか。いや、ずいぶんな美人がこんなところにいるなあと思ってさっきからチラチラ見ていたのさ」
「あんたこそ……あの鼻タレ小僧がね、いい男になったじゃないのさ」
「鼻なんか垂らしてなかったぞ。人聞きの悪いことはいわないでくれ、はっは」
志乃をおれの席に呼び、打ちとけて離しこんだ。
志乃も心に傷を負うひとりだった。
偶然ということは、人生にあるものだと思った。
志乃も、ダンナの浮気に苦しんで離婚して間もない女だった。尽くすタイプの女で、その一途さを、元バカ旦那は平然と裏切ったのである。
おれも自分の現在を語った。
「そうなのか。じゃ、今夜はバツイチ同士でカンパイといくか」
「バツイチとかバツニとか、この言葉はどこのバカが付けたのか知らないけど、実に下品よね。離婚したらバツだなんてさ。浩一や私のように、悪いのはアッチなんだもの。〝バツ〟はないわよね」
「その通りだね。でも、志乃ちゃんて、改めて見ると……ふーん、いい女だねえ……ダンナは道を完全に誤ったな」
「浩一ってば……冗談でも嬉しいわ……やだ、私ったら、久しぶりに涙なんか出てきちゃった、ごめん、っは、まだ涙が私に残ってたなんて……ふふ、やだわ、自分の涙に新鮮に感動しちゃってる」
……ときは巡って、あれから3ヵ月近くが過ぎた。
いま、志乃は毎日おれの腕の中で眠り、朝を迎える。
同じ1DKの中古マンションの、それぞれ別の階にすんではいるが、それは対外的なめくらましのためであり、職場での昼食を除けば、朝食も夕食も同じテーブルを囲み、このごろではフロも一緒に漬かる仲だ。
あの居酒屋での夜、おれが志乃をおれの勤める会社の事務員に誘ったのである。ちょうど経理の補助員を募集していて商業高校出身の志乃ならぴったりだと思ったのだ。
志乃も、酔っぱらいどものアルコールと煙草のケムリに囲まれる職場から逃がれ、いやそれ以上に、いまの生活と自分の暮らす知る者の多い土地から脱出したいと強く望んでいたのだ。
「もし、本当なら、私いくわよ」
そして翌日、会社の事務長に聞いてみたら即OKなのだった。
あれから3ヵ月。
仕事にも職場の人間関係にもなじみ、ようやく元気を回復したらしい志乃は、つい半月ほど前、ウィークリーマンションからこっちへ越してきたのだ。
越してきたその晩、引っ越し祝いのあとに2人は結ばれてしまったのである。
別れて憎いからいうわけなどではなく、志乃の熟れた肉体と意外にウブな未開発ぶり、そのゆえの性に対する強い好奇心は、元妻の比ではなく、おれは志乃との性愛に夢中になった。

離婚者同士の従妹と夫婦同然の性生活を(その2)へ続く

マダムの浮気癖

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