机の下から受験生の長男を口淫し
禁欲を余儀なくされた大学受験生の二人の息子・長男ばかりでなく次男にも私は許されざる劣情をかきたてられ、白昼から獣じみて…
(告白者)
磯 佳奈江(仮名・44歳)
乳房の谷に汗の粒が…
息子の着換え用のパジャマに身をまとい、布団にもぐりこんでしばらくウトウトしていたときでした。
「母さん……もう……寝ちゃった?」
息子の秘そやかな声が、襖戸の向こう側からこぼれてきました。
「…………」
目をさましましたが、私が黙ったままでいると、息子は布団代わりの電気ゴタツから身を出した気配があり、あわてて私が目を閉じると、
「母……さん……」
仕切りの襖戸がそっと、そっと開かれたのです。
つれて私は、夫がよく、
「おまえのプロポーションがいいのは分かっているけど、それにしてもピンク色のこの乳房は、十代みたいに形がよくて夫のおれがいうのも変だが惚れぼれするくらい魅力的だよ」
と以前、そう30代の終わりくらいまではよく口に出してホメてくれた双つの乳房の谷間にジワッと大きな汗の粒がいっぱいにたまるのを意識しました。
息子の英一は大学二年の長男です。
大学に近くて便利だからということで管理のよいマンションではなく、中古のこの2DKの木造アパートに下宿していました。
親おもいの倹約家で、自炊しているのはむろん、飛行機代がモッタイないからと二年目の暮れと正月は帰ってきませんでした。
せめて正月料理くらいは食べさせてあげたいと思い、ちょうど私のただ一人の親友である彼女の娘の結婚式に招待され会場が近くだったものですから、披露宴のあと息子の下宿に寄ったのです。
甘い予感と不安に、私は泊まることをためらったのですけれども、長男は、
「過去のことは母さん、おれは忘れたよ。だから、せっかくだからうちに泊まっていきなよ。おれはコタツに寝るからさ。それに、朝飯も母さんにお雑煮作ってほしいし」
別々に寝るといわれ、私は泊まることにしました。
でも、その長男の言葉を、私は本当に信用したのだろうか……。
いいえ、そんなことはありません。私は、心のどこかで、そう息子に先にいってほしかったのではないでしょうか。
そうでなければ、私は泊まることなんてできませんでした。泊まったら息子とどうなるか。私は、甘い悪夢をよみがえらせていたのです。
股間が突っぱらかって
「母さん、本当に寝ちゃったのかい……」
息子の声が、私のいる部屋の中に入ってきたのが分かり、私は身を固くしました。固くすると同時、おチチの谷間だけでなく全身がねっとり汗ばみ熱をおびるのを意識したのです。
わけてもショーツの内側がそれと分かるくらいあたたかいうるおいにみちて、光を当てたら中心部分にシミができてしまっただろうことが分かりました。
あれは二年前の、暮れに近い息子の冬休みが始まって間もなくのことです。
長男の英一は高三で、大学の受験勉強が追いこみに入っていました。
次男の英二は高一で、冬休みが始まるとともに、民宿を経営している親類の家へ行ってしまいました。アルバイトで民宿の仕事を手伝い、昼間の空いている時間は大好きなスキーを楽しもうというわけです。
「おれがいないほうが、兄貴だって受験勉強に集中できるだろうから、叔父さん叔母さんの家で正月を過ごすよ」
と調子のよいことを理由にしましたが、でも次男のいうことも一理ありました。一方、夫は小さい会社ですが役員をしていて連日の忘年会やら宴会続き。
そう、あの少し前ころから夫はガクンと精力が落ちたというか、めっきり私を求めてこなくなりました。たまに夜、私に手をのばしてきても、肝心のところでパワー不足というか萎えてしまったり、いうところの〝中折れ〟はしょっちゅうで、最初は私はビックリしたのですけれども、考えてみたら夫は私よりひと回り年上で50代の大台に乗っていたのです。
前述した親友の彼女は、わりかし奔放な女で、ご主人はご主人で大切にしているのですけれども、自由恋愛主義者とでもいうタイプ。電話で世間話や雑談しているとき夫のことにふれたら、
「50代どころか60代でも元気なオヤジはいっぱいいるわよ。ううん、仕事がらみでたまにエッチする70代の会長なんか、時間を置けば今でも二回だってOKよ」
それで私は、まあ夫はスランプなんだろうくらいにしか考えていなかったのですが、私だって生身の女、ときどき身体が疼くことがありました。
長男の英一とは、私がそんな状況のとき、一線を越えてしまったのです……。
あの日、午後の三時近くに熱い紅茶とオヤツを持って二階に上がりました。
ドアをノックすると、
「はい、どうぞ……」
中からどこか元気のない返事がし、部屋に入って息子の顔を見ると、どこかしらやつれて白い顔をしていました。
セミダブルベッドの上に、紅茶とオヤツを乗せたお盆を置いて、
「ちょっと疲れているみたいじゃない。無理して身体をこわしたら元も子もなくなってしまうから」
「大丈夫だよ、母さん。ありがとう、心配してくれて……なに、心配いらないけど、座り机だから膝がちょっとね……」
いって机に向かって問題集を広げたまま答え、無意識に両手で膝のあたりを撫ぜる仕草をしました。
部屋は電気ヒーターで暖房がよくきいているので寒いことはありません。やはり同じ姿勢を一日じゅう続けていることからくる運動不足と疲労のせいでしょう……。家計を心配し、私立ではなく国立にこだわっている長男の、いろんな欲求にたえて頑張っている姿に私は込み上げてくるものを覚えました。
「血行が悪くなっているのよ、きっと。じゃ、母さんがマッサージしてあげる」
いって私は、なんのためらいもなく彼の足元に回りこみ、気がつくと机の下にすっぽりもぐりこんで息子のふくらはぎや膝小僧、外側の太ももを両手で熱心にさすってあげていたのです。
「本当だ、母さん、うーん、気持ちいい」
前傾姿勢をやめて息子は、背もたれに寄りかかり、こころよさそうな声をこぼしました。それで私は、いつしか一所懸命に息子の下半身をさすったのです。
いま正直に振り返ってみていえますのは、そのときは本当に妙な邪念なんかなくて、ただ息子がいっときでも疲れをほぐしてくれたらいいとの思いでした。
ところが、ハッと気がついたとき私は息子の、トレーナーズボンだったのですけれども、股間がズボンを突き破らんばかりにきりきりと突っぱらかってしまっていることに気づき、気づいたとき私は全身が火のように熱くなったのです。
上下の唇を亀頭に被せ
思わず目をそむけようとして逆に私はその突起物に目を奪われました。
ゴクッ……。
自分の白い喉が唾液を飲みこんだ音を発したのを聴いたと同時、私はほとんど無意識に片手をそっとそっと息子のその股間のものに乗せていました。