覗き魔の私は覗かれる悦びに目覚め(その1)

今すぐ過激なテレホンSEX

壁穴から見えた隣人妻の痴態に勃起し

カーセックスを目撃して覗き魔となった私は、壁に穴をあけ隣人の嬌態をオカズに自慰三昧の生活をおくっていたが、覗いた美女に一目惚れしてしまい…。

(告白者)
深井信男(仮名・50歳)

中学時代の衝撃

夏の夕暮れどきだった。
京都の片田舎で生まれ育った私は、学校から帰るといつものように飼犬の散歩がてら、近所の公園に出掛けた。公園といっても小高い丘陵全体が散策コースで、愛犬タロを連れ、登ることが日課だった。
中腹まで散策用の小道を辿り、途中から山肌を削って作られた車道に出てすぐのことだったと思う。一台のスポーティカーが停まっていたのだ。
舗装もない石ころ道の路肩に停まっていて、それ自体は珍しくもない。
ところがだ。どこか不自然なのだ。変に思って目を凝らすと、奇怪なことに停止しているはずの自動車がくらくらと揺れているではないか。
誰かが車を押して揺らせているのかとまわりを見回すが、人影らしきものはどこにもない。
すわ超常現象か! 一瞬ひるんで立ちすくんだものの、ポツネンと停車している車がひとりでにひょこひょこ揺れるという、なんともユーモラスな光景に、ハッと閃くものがあった。
私もニキビ満開の高校生、同級の女生徒と手すら握ったことのないガキではあっても、頭のなかはしっかり色気づいており、カーセックスという言葉くらいは知っていた。
私はじわじわと近づいていき、車は波間の小船のように揺れつづけている。
期待半分、怖さ半分で慎重に歩みを進めていく。そして、すれ違いざま、横目で車内をチラッと……。
見えたッ。女体の一部、白くなまめかしい足だ。それも、成熟した腿が二本ある。わッ、ほんまもんやッ。ほんまにヤっとるッ、と無闇に興奮し、心拍数が上がっていく。
山道とはいえ、夏場の午後五時は未だまだ明るく、車内もしっかり見える。
倒されたシートに女性が寝そべり、男が上からかぶさっているように見える。目に飛びこんだ白腿は、狭い車内で持っていき場の無い足が車の天井にむかって突き上げられている状態だったのだ。
すごい、すごい。なんちゅうやらしいねん……。動悸を耳に感じつつ通りすぎ、百メートルほど歩くと、私はすぐさまUターンしていた。
もっと見たいという思いが何度も行きつもどりつを繰り返させ、三往復もすると男と女が入れ替わっていた。今度は女性が男の腰に跨っている。女性上位というやつだ。
年齢は男女とも二十代と決めつけていた。ガラス越しの足は綺麗に見え、京都市内の企業に勤めているOLかもしれないと思った。荒唐無稽な思いこみだが、十六歳のおぼこい少年にとって三十代は想像の外。オッサンオバハンの交わりはえげつなさすぎて、当時の私には妄想すら出来なかったのだ。
私は飽きずに四度、五度と車の横を通りすぎた。悔しいことにオメコはおろか尻もスカートに隠れて、裸らしい裸は見ることが叶わない。膝上三十センチくらいまでの腿肌が限界だ。
だが、ふたりは甲斐がいしく体を動かし、懸命にセックスしている様はガラス越しにも伝わってくる。エンジン音と蝉の鳴声、そしてガラスに遮られて聞こえない女の善がり声が、心に響いてくるのだ。
自分では気づかなかったが、生々しい光景に当てられたせいか、いつの間にか歩みが止まってしまい、車内を凝視していた。その時、喘いでいる女性がちょうど首をくねらせ、こちらを向いた。目と目が遇ってしまったのだ。
息が詰まるとはこのこと。白昼堂々、公園でカーセックスしているほうに非があるはずが、通りすがりに睨まれた私のほうが悪いことをしているような感じになっている。
女性は騒ぎだすに違いないし、男も怒って追いかけてくるかもしれない。そう思うと、私は慌てふためいた。
ところが、不思議にも女性は覗かれていると承知しながらまるで気にせず、私を無視するかのように腰を振り続けるではないか。
女性の度胸にたじろぎ、その場に居続ける勇気もなく、私は後ずさりするように少しずつ、揺れる車から遠ざかった。
家に帰ると夕飯前のすきっ腹にもかかわらず、私は自室のベッドに潜りこんだ。やることはひとつだが、つい先ほどの鮮烈な記憶を反芻するだけでたちまち爆ぜてしまい、夕飯を告げる母の声を聞くまでに二度、果てていた。
その日からというもの、犬の散歩にかこつけて、毎夕のごとく公園をうろついたのは言うまでもない。
もう一度、見たい。もっとじっくりと刺激的な場面も覗きたい。それをオカズにさらに強烈な千ズリをコきたい。そんな切なる少年の願望が公園に通わせたのだ。しかし……。
努力が報われることは無かったといえる。黒いレビンは二度と現われなかったのだ。
ほかにカーセックスにうってつけな場所はと、使用済みコンドームやティッシュが捨てられている駐車場などをほっつき歩き、二年間の収穫はといえば、ティッシュと一緒に捨てられていた女もののパンティ一枚きりで、挙句の果てに、土曜の深夜に深井の息子がひとりうろついていると近所で噂がたち、親に説教される始末だった。

毎晩情事を盗み聴き

今年で齢、五十を数える私だが、お蔭様でアチラのほうはまだまだ元気だ。自身の肉棒によって愛する妻を嬉し啼きさせることは、生甲斐のひとつにもなっている。
ただし、青年期からの覗き癖の因果か、ミイラ獲りがミイラになってしまい、実は中年にさしかかったころから、誰かに盗み見してもらわないと興奮を保てない質になってきたのだ。
問題は妻の尚子で、他人様のまえでオメコを晒してくれなどと頼んでも、殊勝に従ってくれるはずもない。
ところが、我が故郷の裏山公園で遭遇したカーセックスの女よろしく、女というものは一度性交しだすと、肉の欲が先決らしい。たとえ誰かに覗かれていようとお構い無しなのだ。
尚子も私との交合を出歯亀に視姦されつづけ、いつしか人の目があるほうが、濡れが激しい女になってくれた。
断っておくが、覗かれ趣味に傾倒しだしたのはここ十年ほどのことで、それまでの二十年間は専ら、覗き一筋だったことは言うまでもない。
高校時代の覗きは一度きりで終わったが、その後の予期せぬ事態で毎晩のように夢が叶うようになり、私はどっぷりとその道にはまっていくのである。
私は神戸の大学に進学したのだが、京都府の辺鄙な田舎から通うには、電車を乗り継ぎ二時間半もかかり、アパート住まいを余儀なくされたのだ。当時も神戸市内の家賃は高く、借りられたのは尼崎の、とある駅から徒歩十数分という物件だった。
台風がくれば建物全体がガタつく、平和荘という安普請で、隣の部屋との仕切りは各々の部屋の壁に張られた薄っぺらなベニヤ板だけときている。
外見もみすぼらしく、こんな貧乏長屋さながらのアパートに女が住んでいるはずが無いと思っていると、なんとこれが住んでいたのだ。しかも、婆さんなどではなく、私と同世代のうら若い女性が隣室にだ。
朝方にチラッと見ただけだが、若いだけではなく、けっこう可愛い。小柄な体つきはぷにゅっと柔らかそうで、ふくらはぎも丸くて幼さが残っている。
ひょっとしたら私よりも年下かもしれない……。そんな見当をつけながら、もちろん、私は夢想に遊んだ。こんなチャーミングなお隣さんと仲良くなって、楽しい学生生活がおくれたら理想だなあ、と。さらに親密になり、童貞とおさらばできれば言うこと無しだ、とも。
ただ、気楽な大学生と違って仕事をしているようで、アパートに帰ってくるのはいつも夜の十時、十一時と遅い。いったいどんな仕事をと暇にまかせて詮索していると、ある夜、ベニヤ越しに男の声が漏れてきて、げ、男がいるのかよ、と一気に意気消沈だ。しかし、職種は簡単にわかった。
「言うとおりに、せーっちゅうねんッ」
「やめてえな、あ、痛い。あ……」
「はよ、脱げや。股、さらさんかいッ」
「……今日はしんどいし……」
「朝から晩までひとの頭、洗髪してるだけやろが。俺のほうがよっぽどしんどいんじゃ。しんどいけど、はめたろ、言うてんねん。ありがたい思えッ」
「あッ、いやッ、ひ、ぎゃッ!」
美容師の先輩後輩という間柄は判明したものの、男はそうとう粗暴で、女の悲鳴とともに、頬をひっぱたく乾いた音や腹を殴る鈍い音が聞こえはじめ、どうなることかとハラハラしていると、暴力沙汰がなぜか……。
「……ん。……あ、ん、ああ……」
「……ああ、あ、ああん、ああ……」
揉み合いの挙句、引きずりまわされている様子だったのに、なんと女性の悲鳴が喘ぎに変わり、いつの間にか悶えだしているではないか。
「どや、どこがええんや、言うてみい」
「……ああ、オ、オメコ……」
「メコを、どうされてええんや」
「なめられて……あ、ああん、あ、あ」
「なめられるのが、ほんまに好きな女やなあ、ユウコは」
「……あああ、ええわ、すごい気持ちええ、ああ、もっとなめてえ……」
日活ポルノなどで見聞きする声と同じと言えば同じだが、臨場感はまるで違う。ほんとうに感じて喘いでいる女の声のなんと生々しいことか。
ユウコさんのオメコをなめている男も当然、そそり勃てているだろうが、壁一枚隔ててベニヤに張りついている私のものもギンギンだ。
「……あ、あ、あぶ、ウップウブ、ウブブッ、ああ、店長のチンチン、太すぎて、ウッブ、ウップウブ……」
漏れ聞こえる全ての音に神経を集中させ、壁のあちら側で絡まりあうふたりの態勢を思い浮かべるだけで、握っているチンポがひくつき、今にも爆ぜてしまいそうだ。
だが、ユウコさんと店長はまだ本チャンに至っていない。せめてふたりが合体するまで私も今しばらく辛抱しなければ。そう思いながら、息を潜めて様子を覗っていると……。
「……いれてえ、ああ、もう我慢できひん……。なあ、いれてえ……」
切なそうなせがみ声だけで、私の背筋から玉金あたりがざわめき、何度も生唾を呑みこんだ。
「おら、ぶっといの、いれたるでえ」
「ん、あ、あああッ、あああッ」
矢鱈、詳しく状況を説明してくれるので、チンポとオメコの合体の瞬間も手に取るようにわかってしまう。
「……ああ、ええわ、ええわ、ああ、あ、あ、ん、ひい、あ、ひいい……」
体の蠢きが床の軋みとなって如実に伝わってくる。ユウコさんは男にしがみついて、健気に可愛い尻を振りまくっているに違いない。
近所の耳など気にならないノンビリ屋なのか、音がダダ漏れなのを知らないだけなのか、はたまたわざと聞かせているのか、あへあへ声は次第にあどけない顔に似合わぬ激しい吐息に変わり、ついに私は我慢できなくなった。無言のまま、ベニヤ板に向かって、ビュビュッ! と放出したのだ。
ほどなくして隣室の男も果てたのだろう、嬌声がおさまってその夜は更けたのだが、果たして男は二日を空けずに隣室に通ってきた。
だが、驚いたのはそんなことではない。男が彼女に暴力を振るうのは、あの夜に限ったことでは無かったのだ。
訪れる度に男はユウコさんを罵り殴り、嗚咽をあげさせながら裸にしていた。そして、最後には必ずもつれあってセックスに雪崩れこむ。
世間知らずで最初こそびびっていた私だが、慣れてくると男女の生態の不可思議さもすこしは納得できるようになった。
やがては夜毎、隣室からの悲鳴を待ちわびるのだが、聞かされれば見たくなるのが人情だろう。
私のそんな欲望には、壁の薄さが拍車を掛けた。住人の居ない昼間を狙って、なんの迷いもなく隣室との境界に覗き穴を開けたのだ。
壁といっても私の部屋のベニヤを糸ノコでくり抜き、お隣のベニヤは錐で小さな穴を開けるだけ。錐が通ると覗いてみたが、締め切った部屋は真っ暗で、部屋の様子は覗えない。私はユウコさんの帰宅と男の来訪を楽しみに待つのみだった。
果たして、隣室のドア鍵の音がし、彼女の帰宅を告げると、私は室内の電灯を消して、穴に密着した。そこで、初めて知るのだ。覗きの愉悦はなにもセックスを見ることだけでは無いと。
穴は直径二ミリほどで、すべてがはっきり見えるわけではないにせよ、いきなりの下着姿に私は震えた。幼児体型なのだが、ブラジャーまではずして、刺繍入りのパンティ一枚で部屋をうろついてくれるのだ。
現実の出来事とは思えないまま、胸の膨らみと先端の尖った乳首を眺めていると、彼女はやおらジャージの上下を着こんで姿を消した。アパートは風呂無しだから仕方がない。銭湯に出掛けたのだ。
風呂あがりの濡れ髪と新しいパンティも男心をそそってくれ、姉妹のいない私にとって、錐の穴は秘境を垣間見る万華鏡のような存在となった。
例の店長がやってくれば、深夜のピープショーが始まり、私はまさに壁男と化していた。
前ふりの暴行だけはさすがに痛々しく、私の心までずきずき疼くものの、最後には決まって唇かオメコでチンポを咥えこみ、むせび啼くわけだから、見ているこっちは、もう堪りまへんで、である。
実際、ふたりのセックスをオカズにどれだけ千ズリしたかわからない。幼い外見とは裏腹にチンポに狂い啼く姿で、若干の女性不信には陥ったものの、様々な体位を生で見学でき、女の逝かせ方も彼らに学ばせてもらったようなものだ。
時には感情移入しすぎて、一瞬、ユウコちゃんが私の恋人かと錯覚してしまうこともあった。オメコに食いこんでいるチンポも自分のもののような気分になり、危うく、おらおらと声をあげかけたことすらあるほどだ。
ただ、始まりがあれば終わりもあるもので、大学二年の夏休み明け、実家からアパートにもどってみると、どこへ越したのか、隣の部屋はもぬけの殻になっていたのだ……。

覗き魔の私は覗かれる悦びに目覚め(その2)へ続く

マダムの浮気癖

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