初めて二人で外泊する従兄とのただれた肉宴(その1)

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「白状すると、家を出たときから濡れっぱなし。あぁ、恥ずかしい」と言いながら私は、掛け流し温泉の室内風呂の中でお互いに全裸の従兄の身体に両脚をしがみつかせた淫らポーズですっぽりと…。

(告白者)
六角路江(仮名・41歳)

嵐のように突き上げて

県境いの大きな川の上の陸橋に到ると無意識に私は車のアクセルを思わず強く踏んでいました。
気持ちが前のめりになっていて、ハッと気がつくと私の前を走っていたクルマがみるみるフロントガラスの中でふくらみ、慌ててブレーキを踏んでいました。
「バカね、私ったら。あと少しで間違いなく逢えるのに。ケガでもしたら……」
思わず声に出してつぶやいたとき、二台前の大型トラックが国道を左に折れ、急に前方の視界が開けました。
頂上にスキー場のような白い雪を乗せた地元では有名な山が待ちわびたとでもいうように浮かび上がったのです。
「逢いたかったわ、知明。今夜は私は帰らない、帰しゃしないわよ……」
ふたたび今度は強い口調で言葉にすると、おなかの下のあたりが偏頭痛にも似てズキズキ疼きだしました。
トラックの運送会社を経営している従兄の知明とは、下の娘が短大に合格して家を出てまもなくの昨年四月からのっぴきならない関係を続けているのです。
むろん夫も、先に女子大に上がっている上の娘に、東京のマンションで同居することになった下の娘もみなそのことについて知りません。
暮れと正月は娘たちも帰郷していたし従兄も家族水入らずでしたから逢えませんでした。それまでは、夫の目を盗んで平日の昼間、この県境いの橋を越えたところで数時間の逢瀬を週に平均して一度くらいは楽しんでいたのです。
夏休みは娘たちもアルバイトや旅行などで帰省しませんでしたから、夏の間も密会を重ねていました。
ですから、一ヵ月ぶりくらいの再会だったので待ちきれないくらいに、はやる気持ちを抑えられなかったのです。
従兄にももちろん奥さんと子供が三人もいました。上の二人の子供は会社員と大学生で家を出ていましたが、末っ子の姪はまだ高校生。
だから、お互いに泊まるなんてことは考えもせず、ちゃんと明るいうちに互いの家や会社に帰っていました。
従兄は前述したように会社の社長という立場ですから忙しく、二度ならず何度か私との情事の最中、ベッドの枕元に置いた彼のケータイ電話に連絡が入ってくることもありました。
「電話に出なけりゃならん相手や場合もあるから、そのときは容赦してくれよ」
従兄はいい、いつかのときなんて、彼の立派なあのものをぎっしり私の中に迎えてクライマックスが近づいたのです。
着信音が鳴り、サッと手をのばして相手の名前を見た彼は、
「ごめんな」
短くいって、まだ大きいままのものを私からはずしました。
「いや、いま商談中だけど……なんだ」
相手は部下のようで、なにやら仕事の話を始めたのですが、すぐには片づかない感じです。それで私は我慢できなくなり、ベッドの上で身体を一八〇度反転しうつ伏せていた彼をあお向けにさせました。
させてすぐ、うろたえる彼のしぼみがかっているあのものをすっぽり口の中へ含んでいたのです。
「ううっ……あ、いや、なんでもない」
私を甘くにらみ、私の口をはずさせようとするのですが、私は上から両手を彼の毛むくじゃらのヒップにしがみつかせて離そうとはしません。
それどころか、すっぽりスッポンみたく吸茎したまま舌をレロレロにあちこち這いずらかせると、愛液だらけのものが
私の口の中で鮮魚みたくピクピク脈打ちながらたちまちいきりたってきました。
「うッ……ぐッ……ぬむっ……い、いやいや、そ、それで結果は……は、早く、さ、さ、先に……いぐ、言えッ」
すっとん狂な声で必死に会話する従兄の苦悶にも似たしかめっ面の表情が可笑しくて一瞬、噴き出しそうになりましたが、それよりも私の身体の中に燃える欲情がまさり、ベッド下へ逃げようとする彼を強引に押さえつけると騎乗位で合体していたのです。
「わ、分かった、もう、もうもう、いいよ、いッ、いい……から後で電話する」
電話を急いで切った彼は、下から嵐のように突き上げてきたのです。

初めて二人で外泊する従兄とのただれた肉宴(その2)へ続く

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